大島石マガジン

第9回「呪術、そしてお墓のこと」

2013/05/04

安倍晴明で有名な陰陽師。

 

この物語の中で、

 

「この世で最も短い 呪術は 何か   それは  名 ということになりましょう」

 

といった問答があります。

 

 

名前がなくなったからといって、存在がなくなるわけではありませんが、

その名前によって存在が縛られ、定義づけられるということですね。

 

どこそこの、だれそれ という(笑)

 

 

ほかにも中国では、自分の名を名乗るとき、

 

●● の子  ○○ です

 

と、自分の出自を明らかにする習わしもあったようです。

 

 

それは、どの家系の子孫であるか、ということがいかにその存在にとって重要であったかの証です。 儒教的考えですね。

 

 

 

さてここで私が思うには、

 

お墓にも、同じことがいえるのではないかということです。

 

 

 

 

お墓にしても、名前にしても、子孫は(子供は) それを選ぶことができません。

しかし、その存在によって、どこそこのだれそれ と、強力に縛られます。

であるからこそ、お墓は 先祖代々から受け継ぐものであったし、

名前にしても、家系の中から一文字もらう、などの継承をしてきました。

 

 

 

 

 

現在のデザイン墓の潮流は、名前で言えばいわゆるDQNネーム と同じことでしょう。

 

継承性 よりも、 個人主義、ファッション性 が重視されている結果です。

 

 

デザイン墓にしても、 DQNネームにしても、

何らかの願いを込めて与えていることは間違いないのですが、

 

結果として、子供や孫がそれを嫌がるということにはならないようにしたいものです。

(※ 全国的にそういった事例も多発しておりますので)

 

 

 

ところで名前とは、 お墓のように いるとかいらないとか  の議論はされません。

それがなければ、社会生活自体が送りづらくて仕方がないからです。

 

しかし、お墓も、本質的には同じものである、

つまり、それをなくしていくことは、自分の存在そのものを希薄化していってしまうものであるともいえるのではないでしょうか。

 

 

大島石”山西”産出元 ㈲山西石材 小田和比古

oda

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