大島石マガジン

第216回「大島石のランク②加工メーカー」

2015/10/22

2

大島石のランク、目線の違いシリーズ②! ”加工メーカーの目線” です☆

 

ここでのキーワードは

料理店」     です☆

ぜひご覧ください。

 

 

さて墓石の業界、ここでいう加工メーカーとは、

さしずめ食の世界においての 料理人 といったところでしょうか。

 

高級な素材を使って極上の石塔を作るのも、メーカーの腕。

比較的安価な素材を使って、それを唯一無二の石塔に料理するのもメーカーの腕一つです。

 

最終的には ”工業製品としての大島石墓石”のランク は、

メーカーでの加工段階で決定している、といえます。

 

 

 

しかしこの墓石という商品は、食べ物のようにかんだり飲んだりして味わうものではありませんので、

一般の方がその味を確かめる、ということが基本困難です。

よって、メーカーはその力を発揮できるシチュエーションが限られている、ともいえると思います。

 

たとえば複雑な加工の精度であったり、

磨きの丁寧さによる表面の艶であったり、  加工には見どころがたくさんあります。

いい加工を施されたものは我々業界人から見ますと全くモノが違うのですが、

おそらく一般の方でそこを判別できる方は本当にわずかだと思います。

(ぜひ一般の方にはそのあたりも見比べて、”いい墓石”を感じていただきたいと思いますが)

 

※もうひとつ、 メーカーの大切な腕として、

「素材を無駄にしないこと」  が挙げられます。 しかしこれは、

出来上がった大島石墓石製品の良し悪しには直接影響しない(エコ活動です)ので、ここでは割愛します。

 

 

さてそうなりますと、おおむね前段階での ”大島石原石の良しあし” が、

加工メーカーから出荷される”大島石墓石のランクにそのまま直結している、という構図になりがちです。

 

まあここでは ”大島石” という名においての ランクを付けるわけですから、

その素材が全て、といえばそうなのですが(苦笑)

 

よって加工メーカーにとっては、

”よい大島石原石”の確保 が、大切な要素のひとつであるといえます。

そしてその素材を最大限活かす加工を施すことが重要です。

 

 

ここでいう ”よい大島石”とは何なのか。

ひいては、表題にあります ”大島石のランク”とは何なのか。

 

 

これまでのマガジンにおいて、それは

○ 色の濃さ、深さ

○ 目ぞろい、石目の細かさ

○ 経年変化

○ 硬さ、耐水性

○ 場所のブランド             などであると説明しました。

 

 

しかしここで、加工メーカーにとってのみ大切な、別の要素(ランク)

があるのです。それは、、、、

 

 

○ 原石の難の少なさ         です。

 

 

・・・・・・・? 難の少なさってなんだ???笑

 

 

 

ここでいう 難 とは、

・ 原石の中に潜む キズや裂け目

・ 切って整形してみないとわからない 原石内部の目ぞろい(不均一)  など ですね。

 

大島石は自然のものなのですから、当然キズや裂け目、予期せぬ石目の不均一などは

本来あって当たり前。

 

しかし加工メーカーにとってみますと、 そんなものはないにこしたことはない。

これも当たり前です。

ときには、墓石の加工が進んで、最後の最後の一部分で、それまで見えなかった

キズや玉模様などが出現した日には、、、、そこまでの加工時間や機械の消耗が無駄になります(泣)

 

製品として出来上がったものをみてもわからないことですが、

そこへ至るまでの途中の苦労はないにこしたことないわけでして。

 

というわけで、そういった難の少ない(”絶対”はありません よって傾向のみ)大島石が、

加工メーカーにとってはありがたいものであるということは疑いようがありません。

 

骨ばっかりで 身が取れにくい魚よりも、

骨が少なくて、美味しい身がたくさん採れる魚のほうがよいですよね(笑)

 

こういったことを加味しながら、

次回 小売店目線での総括へ向かいたいと思います!

ぜひお楽しみに☆

 

 

 

 

 

 

今日の余談・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それでは加工メーカーとは、どこも同じような品質で、

いい大島石さえゲットすれば勝利! という問題なのでしょうか???

そんなことはありません。

同じようなものをつくっても、全体のバランス、佇まいや、加工のスピード(生産性)、

前述した細部の緻密な彫刻など、独自の強みをどのメーカーも持っています。

 

そして何よりも、これまでのような 大島石であったり 庵治石であったりという

”素材”に重きを置いた墓石だけではなく、

まさに職人の技術やデザインを前面に押し出した、

”加工”主導の墓石が登場し始めていることです。

 

素材に合わせて加工するのではなく、

加工やかたちに合わせて、素材を選ぶ、という順番ですね。

 

そうなりますと、これまで高級だったものがかえってそぐわなかったり、

逆にこれまでチープとされてきた素材が、抜群に活きてくるものもあるのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

大島石”山西”産出元 ㈲山西石材 小田和比古

oda

バックナンバー

▶ 大島石といのちの旅 Vol.275

▶ 大島石と、サン・テグジュペリvol.274

▶ 大島石と鍛冶 vol.273

▶ 大島石と革vol.272

▶ 大島石と朝の空 vol.271

▶ 大島石と仕上げvol.270

▶ 謹賀新年と大島石 vol.269

▶ 大島石と年の瀬vol.268

▶ 腐らない大島石② vol.267

▶ 腐らない大島石 vol.266

▶ 大島石と故郷 Vol.265

▶ 大島石インスタグラム Vol.264

▶ 大島石と叩きの肉感Vol.263

▶ 大島石と商品開発Vol.262

▶ 大島石と盆灯篭Vol.261

▶ 大島石とスタイルそしてトレンドvol.260

▶ 大島石とアルビノ vol.259

▶ 大島石と地獄谷 vol258

▶ 大島石と布袋草:vol257

▶ 「大島石と伝統工芸」 Vol256

▶ 「大島石と大山石”私が大山石を好きな理由”」 Vol.255

▶ 第254回「ふるさとの国土に眠る」

▶ 第253回「pray for one」

▶ 第252回「決選投票!」

▶ 第251回「大島石とWEBと熱狂の加速」

▶ 第250回「大島石とご神体」

▶ 第249回「大島石とアーバンライフ」

▶ 第248回「不死鳥の石と大島石」

▶ 第247回「大島石とオバマ大統領とアイデンティティ」

▶ 第246回「地獄谷の大島石」

▶ 第245回「大島石とTV放送」

▶ 第244回 「大島石の値段」

▶ 第243回「大島石とグランツ―ㇽせとうち」

▶ 第242回「大島石小割」

▶ 第241回「大島石ジェットバーナー」

▶ 第240回「大島石と日本の原風景」

▶ 第239回「大島石 新規バーナースタート」

▶ 第238回「とりあえずこれ呑んどけ”大島石”」

▶ 第237回「149DC-石工男子」

▶ 第236回「奉安」

▶ 第235回「和を以って貴しとなす」

▶ 第234回「仏道と大島石」

▶ 第233回 「 感性の刺激 」

▶ 第232回「謹賀新年」

▶ 第231回「大島石とノームコア」

▶ 第230回「大島石 産地見学」

▶ 第229回「大島石 地中と宇宙と」

▶ 第228回「安心してください、、、国産ですよ。」

▶ 第227回「祈り」

▶ 第226回「大島石は1000年先まで」

▶ 第225回「弔辞」

▶ 第224回「大島石900万年待ち」

▶ 第223回「大島石と日本の原風景」

▶ 第222回「大島石と霊園」

▶ 第221回「大島石の石肌感触」

▶ 第220回「大島石ランチョンマット」

▶ 第219回「コストダウンの代償は」

▶ 第218回「家族と、友と」

▶ 第217回「大島石のランク③小売店~総括編~」

▶ 第216回「大島石のランク②加工メーカー」

▶ 第215回「大島石のランク①採石所」

▶ 第214回「大島石のランク」

▶ 第213回「自然は好きですか?」

▶ 第212回「大島石特級材」

▶ 第211回「大島石 現場編」

▶ 第210回「大島石と山と空と」

▶ 第209回「25tonもの原石からたった1基」

▶ 第208回「表裏一体」

▶ 第207回「色彩」

▶ 第206回「水と石」

▶ 第205回「目的と手段」

▶ 第204回「自然の産物との対話」

▶ 第203回「god is in details」

▶ 第202回「自然の声を感じること」

▶ 第201回「signal」

▶ 第200回「セオリーの外」

▶ 第199回「key-TOと」

▶ 第198回「広島の盆灯篭」

▶ 第197回「山西」

▶ 第196回「花火」

▶ 第195回「祭りの季節」

▶ 第194回「遠い海から」

▶ 第193回「秘境」

▶ 第192回「人の手がはいることで」

▶ 第191回「お墓のかたち、その意味」

▶ 第190回「出会うべくして出会う」

▶ 第189回「星屑の大島石」

▶ 第188回「完璧でないことがその条件」

▶ 第187回「大島石リフレッシュ」

▶ 第186回「あちらの世界から見る風景」

▶ 第185回「コトワリ」

▶ 第184回「いきもの」

▶ 第183回「春と秋のお彼岸」

▶ 第182回「墓石は石工の仕事でできている」

▶ 第181回「孤高」

▶ 第180回「nippon石博2」

▶ 第179回「nippon石博」

▶ 第178回「ぱっと目を引く」

▶ 第177回「待ちに待った、、、、」

▶ 第176回「ギャラリー石楽」

Page Top